近年、未婚率の高まりなどに伴い、単身世帯は増加傾向にあります。今後4割が単身世帯となるとも言われており、中でも特に増加しているのが女性の単身世帯です。一部の層では住宅を購入する単身女性もいますが、やはり賃貸を選択する人が多く、住宅に求める要素として安心というのがテーマになっています。防犯面を求めるニーズの高さは圧倒的ですが、オートロックやモニター付きインタフォーンはもはや標準装備となりつつあります。

そのような状況の中で、分譲ではずいぶん導入が進んでいるホームセキュリティーを導入している賃貸住宅が増えている傾向にあるのです。また、安心への取り組みというのはセキュリティ設備だけではなく、例えば、建築予定地への帰宅経路をあらかじめ調査し、一定以上の安全性や利便性が確保できる場所にしか賃貸住宅を建築しないという防犯性を担保するようなことも実施されています。そのほかにも、安心というのは防犯面だけでなく、なんとなく人の気配を感じるということからも得られることもあるものです。その点はシェアハウスが女性に人気があることとつながってきますが、賃貸住宅の住戸スペース以外にコミュニティスペースを設け、管理会社が用意した本や雑誌、入居者の私物の本をシェアすることで、緩やかに繋がることもできるような物件も出てきています。

こうした賃貸住宅の場合は、あいさつやマナーの重視、緊急時の助け合いなどへの同意書へのサインが入居時に必須となっており、女性の一人暮らしの不安を和らげようとしているのです。物件の探し方も築年数や間取り、立地だけでなく、このような付加価値から選ぶというスタイルもあります。

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